DUSK HUNTER & DAWN PATROL (D&D)
by TACOMA FUJI RECORDS
パラダイムシフトと言っても過言ではないコロナ禍の中、日頃は東京、ポートランド、シカゴで別々の職業についているフォークロックバンド、THE WORKHORSEのメンバー達にも公私にわたり変革の波は訪れていた。
ポートランド在住のダグと東京在住のエリオットは40代中盤を迎えていた。活動休止を余儀なくされたバンド活動とは対照的に、家族ぐるみでのプラベートな付き合いは以前よりも親密になっていた。頻繁に連絡を取り合う2人のトピックはその時々によって様々だ。それはコロナ禍の社会情勢や共通の趣味のクラフトビールの時もあるば、TIMBERSやヨーロッパでプレイするアメリカ人サッカー選手の活躍についてだったりする。またある時はTHE WORKHORSEのメンバーや友人の近況、お互いが家族として迎え入れている愛犬の話に至るまで多岐に渡る。
ポートランドに住むダグは以前の職場から独立、現在は_家族経営のコーヒーロースターとして生計を立てている。早朝から休みなく働き夕方には仕事を終える彼は、日が落ちる前、仕事終わりに馴染みのタップルームでお気に入りのヴァイツェンを流し込むのが日課だ。その後、夕食前にのんびりとタイガード近郊の公園を愛犬と散歩する時間が1番心が穏やかになる時間だと言う。「何年か前には公園の湖畔で鴨を追いかけて湖の中まで飛び込んで行ったんだぜ」大げさに笑いながら懐かしそうに語る傍で、10歳を過ぎた愛犬は何か言いたそうな表情でじっとダグを見つている。やんちゃ盛りの頃の面影はもうあまり見えない。それでも散歩しながらダグが鼻歌で奏でる自身のバンド「THE WORKHORSE」の曲に聞き耳をたてたり、散歩中時折垣間見せる、耳を逆立て鼻を動かしながら鴨やリスを追うその表情は勇ましい。夕暮れに照らされたその眼差しの鋭さは「DUSK HUNTER」そのものだ。
高温多湿な夏にはうんざりだが、日本ほど四季を感じる事のできる国はそう多くない。デザイナーとして充実した30代を都内で過ごしたエリオットは、40代に入ってから活動の拠点を東京郊外の高尾へ移し、デザインから絵画へ創作の対象をシフトしながら忙しない毎日を過ごしていた。彼と愛犬の朝は早い。まだ少し薄暗い朝焼けのもと、高尾山近くの自宅から元気に駆け出す_愛犬と一緒に、近所の公園からお気に入りのトレイルまで足早に散歩するのが日課だ。同じように早朝から散歩やランニングしている人と顔馴染みになり、彼等と交わす挨拶が心地よいとエリオットは語る。早朝から営業しているカフェが、お気に入りの散歩ルートの途中にある。友人が営むこの場所へまめに顔を出し夏はアイスコーヒーのブラック、冬はホイップクリームのたっぷりと乗ったモカをテイクアウトするのが定番だ。TRAIL DOGとしてすっかり逞しくなった愛犬との「DAWN PATROL」は天候や季節に囚われず新しい毎日の訪れを告げる。東京で過ごす夏は来年で10回目を迎えようとしている。
2019年にDANNER FIELDのTHE WORKHORSEモデルとしてリリース、大きな話題となった通称「チョコミント」から2年。THE WORKHORSEの主要メンバーであるダグとエリオットの2人が中心となって企画・作成したのがDANNER FIELDをベースとした「DUSK HUNTER」とTRAIL 2650をベースとした「DAWN PATROL」、通称「D&D」と呼ばれる2モデルです。DUSK HUNTERの特徴的なダークブラウンと鮮やかなオレンジの配色は別名「チョコレートオレンジ」。「チョコミント」と呼ばれた初代THE WORKHORSEの正当な後継モデルです。深みのあるグリーンとオレンジイエローの配色が絶妙なDAWN PATROLは別名カンタループ、ダグの大好物でもあるマスクメロンの一種がその名前のモチーフとなっています。
*このストーリーはフィクションです。
DUSK HUNTERとDAWN PATROL、2つのモデルは日常生活やフィールド問わず視認性に優れ、ファッション性の向上に伴う日常での用途と、そのパフォーマンスを発揮するフィールドアクティビティとのシームレス化に成功しています。また、本プロダクトリリースに伴い、TACOMA FUJI RECORDSからTシャツとロングスリーブTシャツ、TACOMA FUJIが手がけるDOG GEARラインHOT DOG別注のブランケット、Jindaiji Mountain Works別注のミニメッセンジャーバッグ、Velo Spica別注サイクルキャップにBuff別注のネックウォーマーも同時展開予定。アイテムに施された印象的なD&Dロゴはアートディレクター・イラストレーターのジェリー鵜飼が手がけたものです。